Friday, August 12, 2016

シンスプリント (Shin Sprint) ~発症!→再発→疲労骨折に!

足の脛の下の部分のやや内側に痛みが出る疾患です。
多くの場合、体が温まってくると、痛みが和らぐ傾向にあるようです。日本語では骨膜炎(脛骨過労性骨膜炎) とも言われているようです。医学的な事は、インターネットにたくさん説明や解説があるのでそちらを見てもらうとして、ここでは私の経験とその経過を紹介していきます。

このブログにも以前投稿していますが、改めてまとめ直して、以前の記事は整理しようと考えています。

良く考えると、若い頃にも同じような症状が出たことがありますが、特にまとまった休養を取る事もなく治まってしまったように記憶しています。今回ここで紹介するのは、40歳を過ぎて、再び走り始めて発症したケースについて書いて行きます。

発症

最初に痛みを感じたのは、2012年3月のナパバレーマラソンの少し前だったように記憶しています。
当時フルマラソンに向けて、トレーニングの量(走る距離と運動強度共に)を増やしていて、約3ヶ月こなしていました。ペースは余り速くはありませんが、週に1回の20マイル(約32km)と、インターバルを中心にトレーニングに少し軽めの長距離走と、少しスピードを上げての10~20kmのペース走などでその3ヶ月間はトレーニングをしていました。週に1回は完全休養日も取っていて、特に問題なくトレーニングを終えて、マラソンのレースに向けて練習量を減らした時期に、脛に痛みと言うか違和感を感じたのが最初だったと思います。

当時は、練習量を落とした後の痛みだったので、それまでの練習による「疲労」が原因だとは余り考えませんでしたが、今から考えるとその3ヶ月間のトレーニングの量に体がついて行けてなかったのが原因ではないかと考えています。

取りあえず、体が温まれば痛みも殆どなかったので、予定通りマラソンを走り、それなりの結果も出ていたので当時は余り深刻には考えていませんでした。
取りあえず、マラソンの後なので休養を取って、症状も改善しましたし、しばらくはマラソンの時に靴に爪が当たって、爪を痛めた関係で練習量を落としていたので、回復した様に見えました。その後トレーニングを再開して、トレーニングの量を元に戻したら痛みが出たので念の為ドクターに見てもらったのが最初になります。

ドクターを受診

ドクターの指示は:
  1. 1週間はトレーニングを休む
  2. その後は、痛みが消えるまでは足に体重をかけないステーションバイクなどのトレーニング
  3. 痛みが消えたら、Elliptical / Stair Masterなど衝撃の少ない機器でのトレーニング
  4. 体が慣れたら、週1~2日のランニングを「3」に混ぜる
というものでした。さらに、土踏まずのサポートのあるソールを使う事や、ストレッチングで柔軟性を改善するなどの指示をもらいました。さらに、炎症を抑える飲み薬も処方してもらいました。

トレーニングの再開

その後、約1ヶ月は練習量を落とした事もあって、症状は改善してサンフランシスコマラソンに向けて、また練習量を上げました。

7月下旬にサンフランシスコマラソンでフルマラソンを再び走りましたが、練習量を落としていた期間が長かった事、その後も以前の練習量までは戻せなかった事もあって、やや不本意な結果に終わりましたが、特に症状が悪化した感覚はありませんでした。

その後もレースの予定があったため、約1週間から2週間の休養後、トレールを中心にトレーニングを再開しました。調子が良いので、ランニング中心のメニューに戻し、長距離のトレール(15マイルから20マイル)を中心に、トレールの上り坂でのインターバルなどややきつめのトレーニングをしていました。ただ、以前の例もあるのでランニングにジムでの足に衝撃のかからないトレーニングを週に1日ないし2日程度混ぜる感じのトレーニングでした。この時も特に酷い痛みは感じられず、時折長距離を走った後に若干痛みが出る程度だったので開放に向かっていると考えて、 9月に50kmのトレールのレースに出ました。取りあえず、途中で若干足が痛んだりはしたのですが、無理をせずに、結構なパートを歩いての完走でした。

再発!

その約2週間後に、Mt. Whitneyにハイキングに行ったのですが、その時に下りで足に痛みを感じる事があったのですが、走っている最中ではなく、ハイキング中の痛みで、それ程酷い物ではなかったのでその時は余り深く考えず、そのままハイキングを終えました。

今から考えると、ハイキングの下りで痛みが出ること自体普通ではなく、恐らくこの段階ではかなり悪化していたと考えられます。恐らく、この時点で疲労骨折していたか、それに近い状態だったと思います。それでも、余り深刻にとらえずに、帰ってからさらに年末のトレールのレースに向けてトレーニングを再開してしまいました。

ところが、この後のトレーニングで、トレールを走っていると今までとは違い、走っている最中、つまり体が温まっている状態にもかかわらず痛みが出るようになってしまい、再びドクターに見てもらう事になりました。痛みの場所も当初よりは脛の下部に移動しており、私自身、別の故障だと思っていたところもありました。

この時も、まだそこそこのタイムで走れている事から、余り深刻ではないということで、取りあえずは痛みが引くまで完全休養を申しわたされました。この疾患はトレーニングを休むと症状はすぐに改善する様で、これも数週間の休養で痛みはなくなり、再び、水泳や、ステーションバイクでのトレーニングを再開する事になります。しばらくは足に衝撃のないトレーニングで、体が慣れて痛みが無いのを確認して、走るトレーニングを織り交ぜるのですが、どうも後半になると痛みが出てきて、トレーニング後も痛みが残るようになってきてしまいました。取りあえず、日常生活には支障がない物の、どうも様子が違うので、ドクターも疲労骨折を疑うに至り、ほぼ疲労骨折と言う診断をもらいました。ただ、どの程度酷いかは判断が難しく、その後の扱いも症状で違ってくるのでMRIを取る事になり、12月の初旬にMRIをとり、疲労骨折という診断が確定しました。

幸い、まだ酷い状態にはなっておらず、休養で回復可能という事で、本格的に治療に専念する事になりました。

(つづく)









No comments:

Post a Comment